第八回 伊勢和紙プリントの会・作品展@伊勢和紙ギャラリー

2023年10月21日(土) 第八回 伊勢和紙プリントの会・作品展@伊勢和紙ギャラリー (徒歩)

伊勢和紙ギャラリー(伊勢市大世古)では「第八回 伊勢和紙プリントの会・作品展」が開催されている。

【参考】 詳細はこちら

 

大豐和紙工業株式会社の社地に鎮座する三輪神社にお参りしてから

伊勢和紙ギャラリーと三輪神社(大豐和紙工業株式会社)

伊勢和紙ギャラリーと三輪神社(大豐和紙工業株式会社)

 

伊勢和紙ギャラリーを訪れた。

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

メインギャラリーの扉にはこちらのテキストが掲示されていた。

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

長文だったので、こちらに引用。

   -第八回 伊勢和紙プリントの会・作品展-

伊勢和紙ギャラリーでは、2005年5月開設以来、伊勢和紙
による画像表現を深く愛する皆様の作品をお迎えして展覧
会を開催してまいりました。このたび、9月30日から10月
29日まで、写真家の三輪薫氏の監修による 第八回伊勢和紙
プリントの会・作品展 を開催いたします。会員の多彩な作
品を和紙ならではの表現力で仕上げ、展示しました。

伊勢和紙プリントの会は2007年1月に発足し、70名余り
の会員が活動しています。ギャラリー階下の「伊勢和紙プ
リント工房」には、プリント用の伊勢和紙を研究・開発・
評価するために導入したパソコンや各種プリンタが設置し
てあります。会員は、この機材を利用して折りに触れ自身の
作品を伊勢和紙で仕上げることができます。

伊勢和紙プリントの会の会員は、伊勢和紙の理解者であ
り実作者として伊勢和紙を支援し、伊勢和紙とともに歩んで
来られました。第八回展には36名の会員が合計52点の作品
を出品します。メインギャラリーに額装を中心に25点、サ
ブギャラリーには手すき菊判の吊るし作品など13点、エン
トランスから階段部にかけて14点の軸装や額装の作品を展
示しています。

大半が写真作品ですが、おなじみの印風文字画、水墨画
を拡大した作品、コンピュータグラフィックやカリグラ
フィなどの作品も並びました。
本年当初より出展会員は各自10点程度の候補作品を制作
し、3月に写真家の三輪薫氏に候補作品の中から展示作品の
セレクトと展構成をお願いし、一点づつ作画アドバイスを
いただきました。作品仕上げの指導を通して表現のポイン
トを体感し、同時に三輪薫氏の作画指示を実現するための
パソコン操作も実習しました。
一つ一つの作品には構想の時点からプリント仕上げにい
たるまで、作者の作品への思いが込められています。

作品に使用した伊勢和紙は、伊勢和紙Photo雪色・浄ら
芭蕉や、手漉き伊勢和紙の晒し純楮紙・大直紙・純雁皮紙
など、作者の表現意図・印刷効果・展示効果を考えて選択し
ています。
また、使用している額や桟は、三重画廊・三重額椽津支
店に依頼し、伊勢和紙ギャラリー備え付けの額・桟として
会場との調和と使い勝手を追求して制作した逸品です。

試作中の伊勢和紙製品である「白銀」は、白色系の紙色
でかっちりした描写ができるのが今までの伊勢和紙にはな
かった特徴で、今回は数名の皆さんの作品作りに使用され
ました。一方、1500mm幅の大判作品制作の環境を構築中
で、大判和紙製造の実現に先立って、貼り合わせの手法に
よる大形展示をメインギャラリーの北面にて行いました。

なお、期間中伊勢和紙館の壁面に「リアルスタグラム@伊
勢和紙館」と題して、2023年8月に百五銀行伊勢支店で開
催された展示を巡回いたします。若手表現者5名が2点ずつ
(計10点)、全てスマートフォンで撮影した写真を曙や紫苑
など色の付いた「伊勢和紙Art」シリーズにプリントした作
品展です。

 皆様、どうぞごゆっくりご高覧ください。

            大豐和紙工業株式会社
             代表取締役 中北喜亮

 

ここではアルバム的に作品展の雰囲気を・・・

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

【参考】 前回の様子はこちら

 

【参考】 私が伊勢和紙ギャラリーで体感した作品展の記事

 


 

今回、気になった作品はこれら。

 

まず、サブギャラリーの扉から望める階段上の作品、宇野一美さんの「樹想」。こちらは長野県女神湖の写真だが、あまりにも輝かしくバックライトが当たっているのかと思ってしまった。

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

この作品には試作中の和紙「白銀」が使用されていた。

通常の照明では明る過ぎたために、照明を変更した。

というほどに、従来の和紙と比べても白さが冴えた、まさに名前通り「白銀」の和紙だった。

 

2点目はこちら、西岡文弘さんの「富士二景」。

かなり幅広の和紙だと思ったら左右に継ぎ目を見つけた。

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

説明文に「1500mm幅の大判作品制作の環境を構築中 で、大判和紙製造の実現に先立って、貼り合わせの手法による大形展示をメインギャラリーの北面にて行いました。」とある作品だ。

この作品は富士山を撮った写真を2枚並べて展示することを三輪薫さんから勧められ、1500mm幅の印刷を試した。

とのこと。

 

いままで、森武史さんの「熊野修験」写真展で大型作品を展示したが、1100mm幅を単純に垂らして並べただけで継がれてはいなかった。

【参考】

 

現在、1500mm大判和紙の製造を検討しており、この幅で印刷できるプリンタを先行導入している。今は1500mm幅の和紙がないため、1100mm幅のものを1500mmになるように継いでから印刷した。これにより実際に印刷できることを検証できた。

縦方向だけ継がれているのだと思ったら、2枚重ねなので実は裏の和紙は横方向で継がれていた。

(それには気づかなかったな・・・)

 

この作品による試作は、1500mm幅の大判和紙が製造される弾みになるだろう。

 

最後はこちら、浜中悠樹さんの「梅」。

伊勢和紙プリントの会・作品展

伊勢和紙プリントの会・作品展

 

浜中さんは、剪定された樹木を曇天の日にだけこだわりを持って撮影している。特別な被写体が、独自のスタイルと独特な技法で、伊勢和紙に生かされた素晴らしい作品を思い出した。

 

【参考】

 

伊勢和紙ギャラリーの写真展では、いつも刺激をいただける。

本作品展は来週まで開催されているので、ぜひとも訪れてみては!

 

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