古文書の会(2023.11.11)@河邊七種神社社務所

2023年11月11日(土) 古文書の会(2023.11.11)@河邊七種神社社務所 (徒歩)

本日は河邊七種神社の社務所で「古文書の会」が開かれる日。

午後から歩いて河邊七種神社へ向かうと、まずはお参りし

河邊七種神社(伊勢市河崎)

河邊七種神社(伊勢市河崎)

 

社務所へ

河邊七種神社(伊勢市河崎)

河邊七種神社(伊勢市河崎)

 

入った。

社務所と殿舎(河邊七種神社)

社務所と殿舎(河邊七種神社)

 

参加者は、講師の千枝大志さんを含め6名。本日の課題は次の

明治七甲戌年一月
南橋造営渡シ金判取帳
河嵜町會所

だった。

古文書の会(2023.11.11)@河邊七種神社社務所

古文書の会(2023.11.11)@河邊七種神社社務所

 

これは判取帳(金品を受取ったことの証拠として先方に印を押させるもの)であり、南橋を造営する費用として河崎町会所から金銭を受け取った人の印が押されている。

古文書の会(2023.11.11)@河邊七種神社社務所

古文書の会(2023.11.11)@河邊七種神社社務所

 

これを読みながら

ほとんどに支払い目的が明記されていないが、なんのための支出だったのだろうか?

と疑問に思った。

 

帰宅後、本会で以前 6月10日と8月12日に読んだ「明治七甲戌年一月 南橋入費帳 河崎町」(以下【入費帳】)を確認したところ、ここに答えがあった。【入費帳】にはすべての支出にその目的が記されている。

南橋造営渡シ金判取帳(以下【判取帳】)と【入費帳】を大雑把に比較したところ、ほとんどの支払い項目が一致し、ほとんどの支払目的は明らかになった。

 

なかでも【判取帳】で辻村藤平が受け取った拾三十一銭八厘が【入費帳】に該当する項目がないと悩んだが、支払い金額をもとに【入費帳】を探すと北橋破損及包板書に川口伊八 辻村籐平渡スとあり、これが一致した。

しかし、【判取帳】にある「永井新助 金一分二朱 三日分」および「海道庄吉 金七拾六銭七厘半」は【入費帳】に見つからない。

また、【判取帳】の「金六円十六銭弐厘半」は諸祝儀、蒔銭高とあり領収を確認できない支出なので、【入費帳】から祝儀額等を集計すればこの金額になるかもしれない。(ここまでは精査できていない)

さらに、【判取帳】には受取印がない項目も多いし、杦木惣平と川口伊八には金額が記されていない。

【入費帳】を精査すると明らかになることも多いだろう。

 

残された資料を読み重ねることにより、疑問が解消されるし、さらに疑問が生じる。

限りのない楽しみの世界だ。

 

 

【参考】 私が古文書の会に参加した記録

 

さらに、過去の記録は 

 

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