2022年12月31日(土) 今年も巻き増されていた榊巻、松下社(伊勢市二見町松下) (車、徒歩)
今年最後の参拝は松下社である。榊巻が気になるので大晦日には訪れてしまう。
【参考】
- 今年も巻き増されていた榊巻、松下社(伊勢市二見町松下) 2021年12月31日
今年の記事も昨年と同じタイトルとなったので、書き出しは昨年ものをコピーして使おう。
ただし、昨年には確認できなかった西宝殿と正殿下の榊巻を確認できた。
伊勢民俗学会が発行した伊勢民俗(復刻合冊)に収録されている創刊号には「松下社と榊巻(古川眞澄)」が掲載されている。
その内容を要約すると
西の鳥居から参道を入ると両側に門衛神(正中を向く)
左側の門衛神の後は蘇民社(南面)
蘇民社の右側前方には皇大神宮摂社神前神社(方向は不明)
拝殿の南にある石垣の上、両側に門衛神(北面し正殿に向く)
瑞垣内御正殿の御神座の下(南面)
正殿の東と西には東西宝殿(南面)
拝殿の西側にある石垣の上に2基 北から皇大神宮の遙拝所、神武天皇の遙拝所(東面)
拝殿の南、門衛神のさらに南側に北から八幡神、山の神(東面)
であり、本稿によれば、榊巻は13ヶ所にまつられている。
なお、現時点では松下社に隣接する池のほとりでも榊巻を確認できる。つまり、14ヶ所にまつられているのだ。
榊巻については、本ブログでも何度か紹介している。
【参考】
御遷座の際に新たに立てられた榊巻は、次の御遷座までは毎年巻き増される。
前回は2015年の御遷座だったので
【参考】
- 先週に御新遷を終えた松下社(伊勢市二見町松下) 2015年10月31日
今年で7回目の巻き増しである。
伊勢民俗を参考にして、どんどん太っちょになっていく榊巻を・・・
二見ぶらりで神前神社から起点となった松下社へ戻る途中、松下社に隣接する池のほとりでこちらの榊巻を確認した。すでに巻き増されていた。
松下社へ戻ると
手水を受けてから
西の鳥居をくぐった。鳥居の両側には
こちらと
こちらの榊巻。この子の鳥居は正中を向いている。
蘇民祠では
その前に榊巻。下部に木札が見えるがその文字は確認できない。
蘇民社の右手前には神前神社の榊巻。
拝殿から伸びるしめ縄、かつてはこのしめ縄をくぐって参拝していたようだ。
拝殿前の榊巻も2ヶ所に。
今日はしめ縄をくぐり、こちらでお参り。視線の先には
西宝殿の榊巻を確認した。
こちらが正殿だが、御垣の扉は閉ざされている。
ところが、二見ぶらりの出発前にお参りした時はこの扉が開かれていたので、正殿下の大きな榊巻を確認できたのだった。
本殿の手前左側には
神武天皇の遙拝所、皇大神宮の遙拝所の榊巻。
拝殿前の門衛神である榊巻を再確認してから
正殿の東側へ進むと
こちらが東宝殿の榊巻。
残るは社務所前の八幡神と
南の鳥居付近の山の神。
なんと、本日は14ヶ所すべての榊巻を確認できた。