2023年11月26日(日) 元伊勢 中島宮比定地のひとつ丸宮神明社を合祀する中嶋宮(一宮市萩原町中島) (車、徒歩)
午後からは息子夫婦の新居がある一宮市を訪れた。
新しい家を見学しながら雑談していると、この近くに元伊勢があることを知った。
最近、地元の活動で清掃したとのこと。
尾張国にある元伊勢は中島宮で、次の比定地が候補となっているそうだ。
酒見神社(一宮市今伊勢町本神戸字宮山)
浜神明社(真清田神社境外末社)(一宮市桜一丁目)
丸宮神明社(現在中嶋宮に合祀)(一宮市萩原町中島)
御園神明社(清須市一場)
坂手神社(一宮市佐千原字宮東)
そしてこちらは、丸宮神明社である。
息子夫婦に案内されて社叢へ近づくと鳥居が望めたので、私だけこちらまで足を伸ばした。
ところが社号標には「八剱社」と刻まれている。
参道を進むと
こちらの社号標は「中嶋宮」である。
「中嶋宮(旧八剱社)の由来」説明板があったので、要約すると次の通りだ。
倭姫命が天照大神を奉斎する地を求めて各地を巡幸された折り当地に三ヶ月間逗留し、奉斎されたという中嶋宮趾には丸宮神明社があった。須佐之男命を祭神とする八剱社は、明治四十年に村社となり、大正六年には丸宮神明社を含む中島村にあった六社を合祀した。
しかし、丸宮神明社に対する村民の信仰が篤く今にも続く。その信仰を後世に伝えるため昭和三十九年十二月には、主神を天照大神として奉斎し、社名が中嶋宮に改られた。
ここは実際の跡地ではなく、中嶋宮趾にあった丸宮神明社が合祀された場所。
しかし、地元の方々により手厚くまつられているようだ。
境内には、秋葉神社などもまつられ。
隣接地には「無量山 長隆寺」がある。しかし、こちらは荒れている。
長隆寺の荒れ具合とは対象的に、逆側の隣地には「中嶋宮御饌田」と称する田があり、稲が刈り取られていた。
なお、先の説明板によると合祀される前の丸宮神明社(中嶋宮趾)はこちらの場所にあったそうだ。
比定地のひとつではあるが、偶然にも元伊勢を訪れることができた。