2022年09月04日(日) 擬革紙の今昔〜革に擬えた紙〜展@小林農産ふるさと会館 2階特別展示室(明和町) (車、徒歩)
明和町の小林農産ふるさと会館(ネーミングライツで、明和町ふるさと会館のネーミング(愛称)が変更された)では、擬革紙の今昔〜革に擬えた紙〜展が開始された。
擬革紙の今昔
特別展 擬革紙の今昔
~革に擬(なぞら)えた紙~展◆期間:9月1日(木)~9月25日(日)
※ただし5,12,20日は休館◆場所:2階特別展示室
(主催:明和町地域おこし協力隊 北田智里、
参宮ブランド擬革紙の会)『擬革紙(ぎかくし)』とは、和紙に
しわや模様をつけて、革に似せた風合
いと着色を施した紙です。擬革紙で作られた煙草入れは、江戸時代、
お伊勢参りの代表的なお土産でした。
今回の展覧会では、そんな擬革紙の変遷を
少しでも感じていただければと思います。【引用】 小林農産ふるさと会館のホームページより
私は擬革紙に興味があり、以前にも展示を観覧したことがあり、擬革紙の名刺入れを使用している。(詳細は後述)
擬革紙と聞けば、足を運んでしまう。2階の特別展示室へ進むと
こちらにもあるように
本展示は、今年度より明和町の地域おこし協力隊に着任した北田智里さんが、8月末までに擬革紙制作に携わり、参宮ブランド擬革紙の会の方々から話を聞き、さらにはご自身で書物などから調べたものを中心に展示・公開している。
ネタバレとならないように詳細の紹介は割愛するが、
伊勢和紙に印刷されたポスターを擬革紙化した転じては、触ることもできるし、擬革紙へのビフォーアフターを体感できる。
擬革紙の歴史と 参宮ブランド擬革紙の会 が復元した現在の擬革紙など擬革紙に関する情報がコンパクトにまとめられている。
【参考】
擬革紙に注目し、継承に注力される明和町地域おこし協力隊 北田智里さんの活躍を期待したい。
【参考】
- 伊勢和紙館で買い求めた伊勢擬革紙の名刺入れ(参宮ブランド擬革紙の会製) 2017年01月29日
- 参宮ブランド擬革紙の会による『擬革紙の復興 和紙にあそぶ』(伊勢和紙ギャラリー) 2017年01月29日
- 参宮ブランド擬革紙の会、10周年記念発表会@玉城町 奥書院 2018年10月14日
また、小林農産ふるさと会館の2階は、歴史民俗資料館となっていて常設の展示もある。
その一画には
煙草入れの展示には
擬革紙の前身であり油紙を加工して作られた壺屋紙も紹介されている。
その隣には蓑村の菅笠が展示されている。
思わず、神宮の風日祈祭(5月)を思い出してしまった。
【参考】
- 風日祈祭(外宮)2020年08月 2020年08月04日
また、展示フロアーの奥には、NAGI vol.90 2022秋号で紹介されている金銅装頭椎大刀(こんどうそうかぶつちのたち)も展示されている。
擬革紙の今昔〜革に擬えた紙〜展 を観覧がてら、常設展示も観覧するため、小林農産ふるさと会館を訪れてみては!