久しぶりに訪れた夏草の笠地蔵(志摩市磯部町山原)

2023年07月29日(土) 久しぶりに訪れた夏草の笠地蔵(志摩市磯部町山原) (車、徒歩)

五ケ所浦にある伊勢現代美術館を後にすると磯部経由で伊勢へ戻ることにした。

その途中で、止まらずにはいられない風景を目にする。

夏草の笠地蔵(志摩市磯部町山原)

夏草の笠地蔵(志摩市磯部町山原)

 

以前、こちらの記事を書いた場所だ。

【参考】

 

早速、お参りすると

夏草の笠地蔵(志摩市磯部町山原)

夏草の笠地蔵(志摩市磯部町山原)

 

以前とは異なり、屋根のある立派な祠が建てられていた。

夏草の笠地蔵(志摩市磯部町山原)

夏草の笠地蔵(志摩市磯部町山原)

 

帰宅後に、磯部町史(下巻)を紐解くと、次の記述を見つけた。以前の記事では単に地蔵と記していたが、地元では「笠地蔵」と呼ばれているようだ。

夏草にある笠地蔵
(1)所在地 磯部町夏草(集落の北東、主要地方道南勢磯部線の道路沿いにある)
(2)堂 宇 石造りの小堂であるが、大きな石の笠が上にのっている(笠地蔵の名称はこれによると思われる)。その外側を木製の垣でかこんである。
(3)本 尊 地蔵菩薩像(高さ およそ20cm)
(4)沿 革 夏草の地に五桂村(多気町)から五家族が移住してきた延宝三年(1675)には、すでにまつられていたといわれている。その由緒など詳細は不明であるが、一説には「伊雑宮四方固めの地蔵」といわれており、かなり古くから熊野道沿いにまつられていたようである。
明治の末期に、道路の改修工事が行われたため、夏草墓地内に遷座されていたが、昭和15年(1940)2月22日、現在の場所に再び移され今日に至っている。
そして、夏草の人々にとっては、この地蔵尊に寄せる信仰心は深く、神社や寺院がいずれも地区外にまつらえているため、地元にまつられている笠地蔵を特に大切にし、清掃や参詣に努めている。
(5)縁 日 2月24日、8月24日、10月24日
縁日には夏草区民をはじめ、近郷からの参詣者も多く盛大な祭りが行われる(民俗編参照)。

 

(民俗編参照)の部分は 第七編 民俗 第五章 民間信仰にある次の記述のようだ。

夏草には、区の東に当たる県道沿い字地蔵沖にまつる地蔵がある。御影石の笠をかぶっていることから「笠地蔵」と呼び崇敬し、区民の信仰の拠りどころとなっている。古老の話によれば、この地蔵は熊野街道の西方守護に当たる「伊雑宮の四方固めの地蔵」といわれる地蔵で、延宝二年(1674)には建立されていたという。定例の祭日は一年に三回ある、2月24日が笠地蔵の日で区民は重箱いっぱいの米を持ち寄り、参詣後に公民館で昼食会を行う。8月24日は地蔵参りの日で、夜は盆踊りが催される。9月1日は二百十日の地蔵参りで安穏祈願と日待ちが行われ、いずれも地蔵番がその世話に当たっている。このほか、7月31日に野分け日待ち、11月16日に泣き日待ちが笠地蔵で行われる。

 

祠に中に

夏草の笠地蔵(志摩市磯部町山原)

夏草の笠地蔵(志摩市磯部町山原)

 

笠地蔵がまつられている。

夏草の笠地蔵(志摩市磯部町山原)

夏草の笠地蔵(志摩市磯部町山原)

 

また、訪れてみよう。

 

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