2022年01月03日(月) 初辰行事は「辰の井」からのお水取り、御食神社(伊勢市神社港)2022 (車、徒歩)
昨日の記事で紹介したように
【参考】
神社港から日の出が望める時刻になると
御食神社では
初辰行事が開始されていた。
参道の入口には高張提灯が掲げられ、「初辰の水」の幟旗が立てられ
境内には次の案内が掲示され
辰の井から汲み上げられた初水が授与されていた。早い時間にもかかわらず、初水を求める氏子が
順次訪れた。バケツや折りたたみ式の容器、
小さなペットボトルなど、さまざまな容器で初水を受けていた。
火が焚かれたドラム缶付近に佇んでいると
豚汁の振る舞いをいただいた。(ごちそうさま)
特別な神札を授与していただくと
御食神社を後にした。
櫻井勝之進「伊勢神宮の祖型と展開」国書刊行会によると次の通り。
御饗社(現、御食神社)は、明治四年に施行された郷社制度により、神宮と地方の双方による所管となった。しかし、その後も分離したいなどの紛議は発生せず、現在にいたっている。
また、「神宮要綱」には
現今の本社は神社町大字神社の産土神として奉祀するを以て、前記建物(正殿、玉垣御門、玉垣、鳥居)以外、氏子の献進に係る御門・御垣・鳥居等あり
とある。
このように、御食神社は、現在でも神宮(豊受大神宮)の摂社であるとともに、神社港の産土社でもある。氏子の献進に係る御門・御垣・鳥居等については、以前の記事で紹介した通り。
【参考】
- 新たな二十年へ、地元寄進による修繕工事も終えた御食神社(豊受大神宮 摂社) 2021年10月02日
なお、授与していただいた神札は、神宮による奉製ではなく、産土社としてのものである。