2022年08月31日(水) 【紹介】これであなたも歴史探偵! 歴史資料調査入門 編著 千枝大志/川口淳
本書は、ブラタモリ伊勢編で案内人を担当した千枝大志さん(同朋大学仏教文化研究所所員)と、同僚である川口淳さんによる編著の歴史資料調査入門ハンドブックである。
実学としての歴史学を追求している千枝さんが、期待する入門書が登場しないなら、自分で作るしかないと思い立ち、この本が生み出された。
【参考】 千枝さんが、実学としての歴史学を追求する記録
- 平成29年度宮川プロジェクト活動報告会&講演会 2018年03月03日
- 「ぶら☆やごと」〜本物の”八事”をさがす〜(中京大学大学院文学研究科歴史文化専攻「歴史資料の保存・活用研究II」受講生企画ツアー) 2018年12月15日
- 「ブラッチェise」の検索結果|神宮巡々2
本書の「はじめに」に次の一文がある。
常にリュックに忍ばせておき、暇なときに読むことで知らぬ間に東海三県の歴史やその調査法を会得し、また突如、調査がスタートした際にはミニ辞書としても使える。だが、待てど暮らせどそんな入門書は登場しなかった。そのため今回、歴史探偵のマル秘ギアというべき本書を出版できることはこの上ない喜びだ。
とはいえ、ひとりで作るのは少々荷が重いため、まずは同僚の川口淳氏に声がけをしご快諾を得た。
また、「はじめに」の締めの言葉は次の通り。
最後に、本書を手に取ったみなさん、まずは私が欲しかった歴史資料の調査ツールとしての本書を気になるところから試し読みしてほしい。なるほどと得心されたら、あるいは、いやおかしいぞと思われたらしめたもの。発刊した甲斐があったなと安堵するばかりだ。
良いも悪いも評価されることは、無視されるよりも重要なことだ。
帯には次のようなチャッチが添えられている。
どうすればいい?に応える!
新たな視点で地域の歴史資料と向き合うための
ヒントを与えてくれるガイドブック。
くずし字などのミニ辞書としても使える付録も充実。
博物館学やアーカイブズ学専攻の学生、学校教員、歴史まちづくりに関わる自治体職員、郷土史に関心のある方などにおすすめ。東海三県の具体的な資料の読み解き実践なので、読み物としても楽しめます。
大きな章立ては次の通り
Ⅰ 希少な歴史資料の読み込み方 古代・中世
Ⅱ 豊富な歴史資料の集め方 近世
Ⅲ 無数の歴史資料の捌き方 近現代
Ⅳ 新たな歴史資料の活かし方 デジタル技術
Ⅳ章では、私も次のタイトルで数ページを担当させていただいた。
デジタル撮影とブログ公開で町をデジタル化する
なお、本書は2022年8月31日発行で、9月14日頃に書店店頭へ出回るそうだ。
ちなみに、amazonでは 予約注文 となっている。(8月31日時点)
書店で手にとって見れるようになるのは2週間先だけど、ぜひともご覧いただきたい。
できれば、活用していただければ・・・