2022年05月28日(土) 亀山宿〜関宿ぶらりで、ついに三重県を通る東海道 完歩 (車、徒歩)
2012年05月に関宿を散策し、2013年05月に伊勢街道を歩くため桑名から日永の追分まで東海道を歩いた。その後、2017年12月には関宿から鈴鹿峠を越え滋賀県との県境までを往復した。さらに、2019年11月には亀山宿から日永の追分までを歩いた。これで、残すところは関宿〜亀山宿間のみとなっていた。(詳細については、本プログの最後尾にあるリンクを参照)
そして、足掛け10年でついに完歩の時がやってきた。
亀山公園庭球場付近にある駐車場から【キタヰの妻】と歩き始めると、こちらが本日のスタート地点となった。
この辺りは亀山トリエンナーレの時などに歩いたことがあった。
【参考】
- 【キタヰ】が切り撮った亀山トリエンナーレ2017 2017年10月09日
こちらも見覚えがある「ますや」
この先は未踏だろうか?
予想以上に低い位置を流れる竜川を見下ろしながら京口坂橋を渡る。
橋の西詰には旧佐野家住宅。
その近くにはこんな立派な土蔵も。
この裏にはつばめの巣だろうか? 軒にこのような覆いを掛ける家屋がちらほら。
森家住宅など、昔ながらの風情を感じさせてくれるが、この色づかいの舗装道路が目立ちすぎている。
路地を入った方が趣があるのは事実である。
本日は雲が多く流れているので、陰・日向が急速に入れ替わる。そんな空の下でなるべく寄り道はせずに関宿を目指した。それなので、山門前からのお参りばかりで・・・
乗合タクシーとはどんなもんだろう?
この交差点から道路から黄色が消え両脇に塗られているエンジ色のみとなる。
野村一里塚はまさに見上げるほどの巨木である。
この先は道幅がさらに狭くなる。
案内板がなければ選択を迷ってしまう交差点。
そんな場所には明解な道標が立てられている。ここは右だ。
しばらく進むと
左手には布気皇舘太神社。ここには寄り道のため鳥居をくぐった。多数の常夜灯に記された奉納者の名前を見ながら・・・
参道を抜けると明るい空間が現れる。こちらにてお参り。
先ほどの参道を戻ると古めの常夜灯に「服部氏」と刻されている。(服部は気になる)
布気皇舘太神社を後にして、東海道へ戻るとその近くでは、表札に「小坂」と記されたお宅が並んでいる。神社に奉納されていた多数の常夜灯にも「小坂」と刻されていた。
脇道も気にしながら、先を急ぐと
ここでも選択を迷いそうな場所、昼寝観音の分岐である。
ここも案内板に助けられる。微妙な下向きの矢印が、坂を下ると判断させてくれた。
坂の下ではでは、こちらの分岐にたどり着く。振り返ってのパチリ。
みえのみち整備促進協議会による東海道ウォーキングマップによると、この付近に大正記念道と刻された道標があるはずので探したところ、カーブミラーの奥、生長した生け垣に隠されていた。
先へ進むとこちらも注意。先へ進んでもその先は関西本線に阻まれる。
そのため、今は高架橋が設置され、県道565号と関西本線を越える。
こちらに案内板があるので迷うことはないだろう。
こんな所に常夜灯があるとは、かつても東海道はこの付近を通っていたのだろうか? 鉄道と道路に土砂が削られた?
高架橋からの眺めはこちら。
高架橋を下るとその先は道なりである。
ここでも「小坂」を見かけた。
田んぼと関バイパスを右手に見ながら
直線の道路を進む。ここは太岡寺畷と呼ばれ、鈴鹿川の堤として作られた 2kmにも及ぶ直線道路とのこと。
畷の左手を鈴鹿川が流れ、
そこに架かる神邊大橋を過ぎると
東海道は多数の高架をくぐる。
高架の下には太岡寺畷橋があり、
親柱だけは石製である。(欄干はコンクリート製)
高架を抜けると
一気に明るくなり、世界が変わる。
堤の上を黙々と進むと遠くで踏切の警報音がなり始め、大和街道でも目にした車両が走り過ぎて行った。
【参考】
- 大和街道(加太越奈良道)ぷちぶらり 2022年05月02日
踏切にたどり着くとその先にある
小野川東詰交差点の歩道橋を渡った。
その先にはこちらの案内板。
国道25号を関宿方向へ進むと
ほどなく案内板があり、国道から離れる。
もたれ松の説明板を左に見ながら
進めば
ついに、関宿 東の追分にたどり着いた。
関宿の東西にある両追分の間は何度も往復したことがあるので、これでついに三重県内の東海道は完歩となった。
ここからは帰路。車を止めてある亀山公園庭球場付近まで戻ることになる。まったく同じルートを通るのも面白くないので、なるべく街道とは別のルートを歩くことにした。
以前に【キタヰの妻】と歩いた伊勢別街道を思い出しながら、追分鳥居を後にすると
【参考】 2015年09月21日
国道1号へ出でた。近くで昼食の手巻き寿司とお茶を調達すると、先ほどの小野川橋東詰交差点まで戻り
踏切付近でパチリ。
列車を見送ると踏切の先で東海道を離れ、田んぼ道へ進んだ。
往路で、田んぼの中に昼食スペース(取水小屋付近の平らな場所)を見つけていたので、こちらでしばしの昼休むとなった。
昼休みを終えると田んぼ道をてくてく。ここは三号で、ほかにも一号、二号を見かけた。
亀山ICを見上げるとこんな状態の道路を見つけた。ここはどうなっているのか?
こちら、先ほど通った太岡寺畷橋の上流側に架かっている太岡寺畷歩道橋。
この橋からは太岡寺畷橋の全景が見える。
ここは東海道なので往路と同じ場所だが、見える景色が異なるため、新しい発見がある。
例の分岐まで戻ってきた。左側が東海道なので、復路は右側を選んだ。
清福寺を過ぎ
竹林の中を進むと布気皇舘太神社の南側参道へたどり着いた。
東海道へ戻ると往路では振り返らないと見られない風景をパチリ。
野村一里塚では、往路で気づかなかったこちらでお参り。
また、往路で気づいていたが先を急いでいたためお参りできなかった忍山神社に寄り道。
案内に従って高架橋を下ると
忍山神社にお参り。
忍山神社を背にすると道なりに進み、北勢国道事務所前交差点にたどり着く。四日市方向へ進むと
県道565号をてくてくと。
この後、JR亀山駅前を変化を確認(その様子は別記事にて)してから駐車場へ戻った。
【東海道(三重県内)を歩いた記録】
【 2012年05月04日 】
【 2013年05月05日 】
- 東海道 七里の渡しから富田(近鉄桑名駅~一目連神社)
- 東海道 七里の渡しから富田(一目連神社~近鉄伊勢朝日駅)
- 東海道 七里の渡しから富田(近鉄伊勢朝日駅~行啓記念道路碑)
- 東海道 富田から萬古焼のさと四日市(行啓記念道路碑~志氐神社)
- 東海道 富田から萬古焼のさと四日市(志氐神社~近鉄四日市駅)
【 2014年01月04日 】
【2017年12月23日】
- 東海道、関宿〜沓掛・坂下宿〜鈴鹿峠 ぶらぶら(その1/4)
- 東海道、関宿〜沓掛・坂下宿〜鈴鹿峠 ぶらぶら(その2/4)
- 東海道、関宿〜沓掛・坂下宿〜鈴鹿峠 ぶらぶら(その3/4)
- 東海道、関宿〜沓掛・坂下宿〜鈴鹿峠 ぶらぶら(その4/4)
【2019年11月30日】