2024年04月13日(土) 【紹介】本:タウンヒストリーMisono 伊勢市御薗町の歴史100話 御薗まちづくり協議会【編】、風媒社 制作
先日、知人に教えてもらったのがこちらの本「タウンヒストリーMisono 伊勢市御薗町の歴史100話」
御薗まちづくり協議会が編集し、風媒社が制作した御薗町(旧御薗町)の郷土史であり、前文にはつぎのように記されている。
はじめに
御薗まちづくり協議会会長 奥田 孝
かつては度会郡御薗村と言う名の基で、宮川の河口に位置した農業主体に生計を立てて暮らしていた地域でした。それが今では、伊勢市に合併して、御薗町と呼び名が変ってから、徐々に活動が変わって今を迎えています。今では農業をやっている住人は少なくなり、伊勢市内にある企業に勤めたり、市外に勤めに出たりしています。そんな中で長年築かれてきた御薗町の歴史・文化・伝統がどんどん変わり失われつつあります。これを放置しておいては失うもの多きにありと思われます。
まもなく「御薗まちづくり協議会」も十周年を迎えようとしています。この間じりじりと活動を積み上げてまいりました。そんなときに『タウンヒストリーMisono』の話が持ち上がり、もろ手を挙げて賛成しました。今では忘れ去られようとしている話を集めて編集するように企画されました。『御薗村誌』『写真でつづる御薗村史』に次ぐ三冊目の貴重な文献として、代々後世に引き継がれ、語り継がれる資料になることを期待いたします。
長い村史を紐解いて先人の気概や努力の後にふれるにつけ、現代を受け持つ我々の責務の重さを痛感いたします。「温故知新」の良き機会として地域住民共々後に続く決意を新たにする次第です。
さらに
本書の発刊にあたって
編集・執筆者代表 中北 幸宏
伊勢市に合併する前の「御薗村」時代には、『御薗村誌』や『写真でつづる御薗村史』が刊行されました。これらの貴重な文献を、幅広い世代の方々にさらに活用していただくことを主たる目的とした歴史ガイドブックとして本書を刊行いたしました。
次世代への橋渡しになるように、御薗の歴史・文化を百話にまとめました。若い世代にとっては、かつての「御薗村」ではなく「伊勢市の中の御薗町」という認識です。御薗の貴重な歴史・文化・伝統を語り継ぎ、「日本人の心のふるさと」といわれる伊勢を理解するための基本文献の一つとしていただければ幸いです。
刊行にあたって、編集・取材に協力してくださった団体・個人のみなさんに深く感謝申し上げます。
最後になりましたが、出版にあたって惜しみない援助をしてくださった風媒社様に厚くお礼申し上げます。
【参考】
『御薗村誌』、『写真でつづる御薗村史』に次ぐ第三の郷土史として作られただけに、その内容は絶品だ。
目次を見れば、その充実ぶりがわかる。読み応えがあるものの読みやすい。
ところで、この本は何部、発行されたのだろう?
紙の本も重要であるが、この本の趣旨が
『御薗村誌』『写真でつづる御薗村史』に次ぐ三冊目の貴重な文献として、代々後世に引き継がれ、語り継がれる資料になることを期待いたします。
なので、ネットでも容易に読める仕掛け、少なくともPDFでWEB公開されれば、目にする機会が増えるし、若者にも身近になるのではないだろうか?
(PDF版を提供していただければ、ここでも紹介で生きる。)
本書は風媒社の制作と知り親近感を得た。
私のデスク上で、いつでも読める状態になっている風媒社の書籍と並べての記念写真。
【参考】
- 【紹介】本「伊勢西国三十三所観音巡礼 もう一つのお伊勢参り」千種清美(風媒社) 2023年07月08日
- 【紹介】本「街道今昔 三重の街道をゆく」編著 千枝大志(風媒社) 2023年07月24日
- 【紹介】これであなたも歴史探偵! 歴史資料調査入門 編著 千枝大志/川口淳 2022年08月31日
- 田村陽一さんの著書「宮川流域の遺跡を歩く」に導かれての野後[のじり]城跡(度会郡大紀町) 2017年12月02日
左端の本書が一番厚いような・・・、この厚さが内容の充実さを示している。
御薗まちづくり協議会による
「タウンヒストリーMisono 伊勢市御薗町の歴史100話」
多くの方に読んでいただきたい一冊だ。