2023年12月17日(日) 松原豊写真展「村の記憶/まえとあと」@gallery0369(津市美里町三郷) (車、徒歩)
松原豊さんが運営するgallery0369(津市美里町三郷)では、2023年冬企画展2として、松原豊写真展「村の記憶/まえとあと」が、昨日から開催されている。
タイトル:松原豊写真展「村の記憶/まえとあと」
開催日時:2023年12月15日(金)~17日(日)、12月22日(金)~24日(日)、12月29日(金)〜31日(日)、2024年1月5日(金)〜7日(日)の計12日間(金土日のみの開催)
開催時間:13時〜18時
駐車場:会期中は Théâtre de Bellevilleの駐車場 (三重県津市美里町三郷2104)
作者在廊:12月15日(金)と12月22日(金)は不在、その他は在廊予定。
展示作品: ゼラチンシルバープリント作品【引用】 2023年冬企画展2 松原豊写真展「村の記憶/まえとあと」 より
本写真展では、2011年に出版された写真展「村の記憶」に掲載された写真、松原さんが「村」を撮影するきかっけとなった専門学校時代の作品「ふるさとなまりの言葉を添えて」シリーズなど「村の記憶」以前に撮られた写真、さらには美里町に住みながら制作を続けている現在の写真、松原さんの30年が展示されている。つまり「松原さんの記憶」でもある。
写真展を訪れるために写真集をあらためて見返すと、記録が私自身の記憶を呼び出してくれる。
4×5の大判カメラで撮影された写真は精細であらゆるものが鮮明だ。見るたびにさまざまなことに気付かせてくれる。今回、私が気になったものやことは次の通り。時期や自分の立ち位置によって気になることは変化するようだ。
床屋で鏡にぼやっと映った男性の姿
墓地で、三方を囲う鳥居
「鮮干魚 魚政」の看板
隣接する郵便ポストと郵便受け
獅子舞の一団
「姫路学院女子短期大学」の看板
多数の鍋とボール
美杉の手書き地図
両墓制を想像させる土葬
「美杉花園 八知駅前」の看板
わらで包まれた不思議なもの?
工具に隠された名刺
また、松原さんの写真展があることを【キタヰの妻】に伝えたところ、「松原さんの写真展なら私も行く」と前回のLocal public bath “Sento”に続いて2回目の鑑賞となった。
【参考】
午後から【キタヰの妻】とgallery0369を訪れた。
【キタヰの妻】は松原さんから説明を受けながら写真展を楽しんでいた。この面は「あと」の写真たち。
その対面にあるこちらには「村」を撮影するきかっけとなった写真たち。
写真集と同じく、写真がさまざまを語っている。
ぜひとも、現地を訪れていただきたいものだ。
ギャラリーを出ると見上げる位置にこちらの写真が展示されていた。
松原さん「記憶」は今後も続く。
どんな写真集が出版されるのか、今後も楽しみだ。
余談ではあるが、松原さんは私がモノクロ写真に目覚め、写真を印刷し、フォトブックを制作するきっかけを作ってくれた方である。松原さんに出会わなかったら今の自分はなかっただろう。おおらかでいつも笑顔の人柄に【キタヰの妻】も惹き寄せられたようだ。
【参考】
- 第62回神宮式年遷宮 写真展-お白石持行事「伊勢の町衆」 松原豊写真展ほか 2014年07月26日
- 「波切 写真講座」講師:写真家 松原豊さん(志摩市歴史民俗資料館 主催) 2015年12月06日
- 美里ふるさと資料館での写真展「身近な風景 〜 Familiarium landscape 〜」最終日、ギャラリートーク 2016年04月29日
- 初日の開場前からとんだハプニング・その原因は私の子どもたち!(写真好学研究所写真展@三重県立美術館 県民ギャラリー) 2017年03月08日
- 写真好学研究所の研究課題でもあるフォトブックの作成 2019年07月24日
- イベントは実施するより延期・中止の方が大変だ、しかし・・・ 2020年03月17日
- 写真好学研究所久しぶりに写真持参して会いませんか?/近況報告のあつまり@古民家Hibicore(津市美里町三郷) 2021年11月28日