2023年12日16日(土) 第42回三重県埋蔵文化財展「ようこそ三重の土偶パラダイス」@斎宮歴史博物館 特別展示室 (車、徒歩)
斎宮歴史博物館では、「ようこそ三重の土偶パラダイス」と題し、次の埋蔵文化財展が開催されている。
開催期間 2023年12月9日(土)から2024年1月14日(日)まで
開催会場 斎宮歴史博物館 特別展示室(多気郡明和町竹川503)
開催時間 9時30分から17時00分まで(ただし入館は16時30分まで)
観覧料 無料(常設展示の観覧には別途観覧料が必要)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、2023年12月29日(金)〜2024年1月3日(水)【詳細はこちら】
その展示は、松阪市で発見された天白遺跡から「縄文時代後・晩期のまつりに関わる遺構や遺物が大量」に見つかり、今年の6月に出土品が国重要文化財に指定されたことを記念して開催された。
会場へ入ると、「はじめに」の掲示があり
次のような内容が示されている。
土偶といえば、ハート形土偶や遮光器土偶が目立つ存在で東日本のイメージが強いが、縄文時代草創期や早期の古い土偶は、三重県や滋賀県など近畿地方に集中している。土偶祭祀の源流は西日本にあったのかもしれない。
今回の企画展では、日本最古やそれに次ぐ近畿の縄文時代草創期・早期の土偶を展示するほか、三重県下から出土した土偶を一堂に会し、この地に花開いた縄文文化に迫ります。
特別展示室は土偶や岩偶で埋め尽くされ、まさに三重県で発掘された土偶のパラダイスとなっていた。
時代とともに土偶の特徴が変化する様子が時系列に展示され、縄文から弥生へ移行すると農耕祭祀が注目され、土偶祭祀が下火になると・・・
また、土偶の作り方に「分割塊制作法(祭祀で使い終わると最後にバラバラに壊すため、胴体や頭、手、足を個別に作って接合箇所を脆弱にしておく)」があるなんて想像もできなかった。
などなど、展示品はすべてが気になる会場だ。
なかでも、特に気になった出土品は、かれら。
こちらは土偶ではないが、弥生時代前期には今と同じ形がすでに出来上がっていたことに驚き。
この柄に穴を空ける手間は大変だっただろう。弥生人も目先ではなく、穴の先を見ていたとは!