2024年11月04日(月) 向河崎での小祠調査後、古本屋ぽらん、和具屋、伊勢河崎商人館の巡訪 (徒歩)
先日、知人から「伊勢河崎とぎや付近の小祠にまつられているのは?」のお題をいただいた。
やっと現地を訪れることができたので、スマホで「伊勢ぶらり」の【山田衢々之図】を表示しながら周辺も歩いてみた。
【参考】
- 伊勢ぶらり | 三重「ちずぶらり」シリーズ | 三重県
こちら、勢田川に架かる中橋(かつては大橋か?)の西詰では
「伊勢ぶらり」も正しい位置を示していた。
勢田川の左岸をさかのぼれば、しばらくすると対岸に伊勢河崎とぎやが望める。
対岸へ渡ると、とぎやの左側にある世古へ進み小祠を確認した。
こちらがその小祠で、基壇もあり立派なものである。
【山田衢々之図】によると隣の世古が石地蔵世古で、この場所は中ノ世古となっている。
まずは、小祠の扉を開けさせていただき、その中を確認したところ石地蔵がまつられている。
左右にも数体。 おまいり。
世古の名称が一致すれば、その物であるが・・・ 位置情報から判断すると石地蔵世古は隣である。【山田衢々之図】と現在の状況との一致を確認するため周辺を歩いてみた。
北畠北向庚申のある交差点も細い世古も位置も配置も位置している。
南側公民館の前から遠回りして
こちらの交差点も一致している。
新しい道ができたり、通れなくなっている道はあるものの基本的には【山田衢々之図】に記されている通りである。
つまり、あの小祠がある世古は「中ノ世古」。石地蔵世古から移動されたのかもしれない。
【山田衢々之図】は正しいと判断し、続いては小祠の周辺で出会った方ととぎやさんで小祠(地蔵)について聞き込んだが、特に有力な情報は得られなかった。
そのため、久しぶりに古本屋ぽらんの奥村さんや
和具屋の大西さん、
伊勢河崎商人館の西山さんにも尋ねてみたが、ここでも有力は情報は得られなかった。
商人館に展示されている古絵図にも小祠は見えず。
結局のところ、石地蔵でありそうだが、その名称や由緒については不明の状況だ。
ただし、この記事を投稿しようとした今、次の記述を見つけてしまった。
【参考】
- 勢田川環境マップブック (PDF)(1.9MB) | 伊勢市
このマップを見ると、勢田川の右岸、中橋の南新橋の間に「延命地蔵」の名が記されている。
位置的にも今回の小祠と一致しそうだ。
このマップは森本オフィスの制作となっているので、その出典を尋ねてみよう。
その結果は次回の記事で紹介することに・・・