2024年11月10日(日) 波瀬 田中家住宅 秋の特別公開(松阪市飯高町波瀬) (車、徒歩)
昨日、波瀬 田中家住宅「田中家資料館」秋の特別公開に関する記事がFacebookに流れてきた。
先のブログ記事でも紹介したように、この周辺ヘは何度も訪れ、田中家住宅には注目していた。
【参考】
- 波瀬神社周辺のぶらり(松阪市飯高町波瀬) 2024年11月10日
こんな機会はなかなかないので、滝原行きを変更し、本日は飯高町波瀬まで足をのばした。
こちらが、脇本陣であった田中家住宅。
住宅の二階も公開される特別な機会。パンフレットの紹介にある
狭い階段を上がると
大きな梁、昔ながらの碍子
月待ちの間、人形の間、隠し部屋
格子窓を通して見る秋・・・
そこには非日常の世界
を体感した。
また、お茶室である洗耳亭にてお点前をいただいた。
撮影もネット紹介も自由だったので、多数の写真を撮影したが、ここではネタバレしないよう(実際に足を運んでいただけるよう)に限定的に紹介する。
狭い階段(階段は4箇所で、かんり幅が広い階段もあるが、今回はこちらの狭さを体感)
初公開の2階へ。
こちらは[月鋤]の額が掲げられた月待ちの間。
こちらからは和歌山街道が望める。
おくどさんがあった場所の天を見上げると立派な梁が・・・・・・
その近くには古い碍子も残されている。
あの狭い階段を登りきった場所から見えるふすま。そのふすまを開け、高窓を覗くと
その中はすぐにでも新たな部屋を作れる隠し部屋となっている。脇本陣だったので宿泊人数の増加に速やかに対応できるよう、このような増築空間が用意されていたとのこと。
見どころはたくさんあったが、体感するのが一番だ。(ぜひ、現地へ)
住宅の前、街道脇にも雰囲気がある。
こちらは街道を挟んで向かいにある有徳笑館。
ここでは、「農業〜酒造り〜林業へ」と田中家の仕事に関わる道具などが展示されている。
さらに、洗耳亭を挟んで隣にあるのが有徳館。江戸後期〜明治・大正・昭和の生活について田中家で使われていたものが展示されている。
器などを包んでいた明治の新聞はアイロンでしわを伸ばされ、ファイルされていた。コピーか?と思ってしまうほどに新しく見える。
こちらは甲冑などに添えられていた防虫剤(竹筒に樟の皮は収められた樟脳)とのこと。
階段上に置かれた非常具とは? ほかにも多数、当時の新製品など驚きの商品も多い。
こちらは田中家の家紋と15代および16代当主に嫁いだ妻の実家の家紋。嫁入り道具には石鹸入れにまで家紋が入っているなど、目にするもに驚きの連続だ。
洗耳亭の裏手付近で石垣を確認してから
有徳館を後にした。
住宅(脇本陣)の正式な入口は眼の前にある板塀(白い筋が一段上にある上部が釘で固定されている部分)とのこと。
住宅等の見学を終えると洗耳亭にお邪魔し
このような景色を愛で、
お点前をいただきながら、【キタヰの妻】と至福の時を過ごした。
帰り際、有徳館の脇で
電柱を見上げると、ここは 高見幹 だった。
ちなみに、脇本陣であった田中家住宅の隣が本陣。
田中家住宅を見学したいとの思いが実現した満足の2時間となった。
※ 特別公開ではなくても、公開箇所限定なら予約して見学できるようだ。
ぜひとも体感を!