2025年08月14日(木) 運営サポート時のパチリ、上條大念仏かんこ踊り(伊勢市御薗町上條) (徒歩)
御薗町の上條区では「上條大念仏かんこ踊り」が実施された。
高祖霊供養の総会的な盆行事で、8月14日夜に行われます。創始の時期は江戸時代初期であるとされます。高伝寺と西方寺の境内(隔年交替)及び上條児童公園が会場で、寺に練り込んだ後、手筒花火を焚き、その後、大念仏踊りが始まります。
かんこ踊りは「七振り半」といってカッコを七回打ち振り、その次の所作で元の位置に戻ります。参考文献:『御薗村誌』
【引用】 上條大念仏かんこ踊り| 伊勢市 民俗文化財 より
過去に何度か、体感した記録はこちら。
【参考】
- 大念仏行事(手筒花火、かんこ踊り他) – 伊勢市御薗町上條 2011年08月14日
- 大念仏行事(手筒花火、かんこ踊り他) – 伊勢市御薗町上條 2013 動画あり 2013年08月14日
- 上條大念佛行事の準備(上條児童公園) 2015年08月14日
私が上條区へ居を移したのが2000年、これらの記録は「神宮巡々」を始めてからのものである。
本行事は、先の御薗村誌で紹介されているように、高伝寺および西方寺の檀家による高祖霊供養の総会的な盆行事である。当時でもまだ、さらに今でも上條区が主催する行事となっているので、その点には疑問を感じつつ生活している。拙ブログを運営するようになってからは、「まつり」や「行事」の目的やあり方についてより深く考えるようになったから、なおさらのことである。
今年は2015年と同様に、運営のサポート(区内にある各班の班長が担当する仕事のひとつ)に携わった。
午前中に上條公園や公民館での会場設営を終えると、夕方からはこちら、上條の渡し跡付近で交通規制の担当となった。
時々、夕暮れの雰囲気を楽しみながら・・・
堤防道路の規制区間にはその途中に打ち上げ花火が仕掛けられているため、バイクも含めて約20台の車両に堤防道路からの迂回をお願いした。そのうちの2台は滋賀から釣りに来られた方だったので、特に気の毒だった。
上條公民館付近で小さな花火が上がると、続いては手筒花火。(過去の記憶をたよりに想像しながら・・・)
午後8時頃、スターマインが上がると手筒花火が終了し、かんこ踊りが開始される。
これで堤防道路の規制を解除できたので、交通規制看板とともに上條公民館へ戻った。
最近は、消防法等による制約がかなり厳しくなっている。
決められた場所でしか手筒花火を焚けない。
かんこ踊りの場所は、手筒花火が焚かれる公園内ではなく、隣の公民館前へと移っている。
しかし、このようにさまざまな変化はあっても、檀家の「◯◯家先祖代々」を供養する目的は変わっていない。
住職による言葉「〇〇家代々のために一念仏申し受けよう」を聞きながら、「この行事が檀家行事」であることを再認識した。
かつては翌日になることもあったと聞くが、終了は午後9時過ぎ。かなり早かった。
とにかく、天候に恵まれた。
皆さん、お疲れ様。