2025年12月07日(日) 中里和人写真展「風景ノ境界 2025」@鳥羽大庄屋かどや (車、徒歩)
先日、sana villeageを訪れた際、こちらの案内をいただいた。
【参考】
中里和人写真展「風景ノ境界 2025」は一昨日から開始されたので、開館早々に鳥羽大庄屋かどやを訪れた。
玄関へ入ると、いきなりこちらの作品が迎えてくれた。
写真展は一階でも展開されていた。
二階への階段を登ると、右手にはこちら。
さまざまな所に作品が展示されている。こちらの隣には
次のテキストが掲げられていた。
風景ノ境界 2025 写真家として活動をして44年になります。今回の企画展では、これまで写真集として発表した 15作の中から、代表作の抜粋展示を試みました。 写真を始めてからの事を振り返ると、写真展やアートイベントを多数行い、15冊の写真集と 18冊の共著本を出版してきました。 作家活動の始まりは、1980年代の東京湾の埋立地を撮影した『湾岸原野』からでした。その 後、日本各地の小屋を発見した『小屋の肖像』。日本の路地を巡った『路地』。シュールな夢景色 と遭遇した『キリコの街』。近代都市景観が残る東京向島を記録した『東京』。黒潮を遡上してい く海岸夜景『Night in Earth』、自然と暮らしの夜の隙間に見え隠れする『URASHIMA』などへと 続いています。どのシリーズも幼少期から思春期にかけ体感してきた原風景の水脈へと繋がってい きます。 私は1956年三重県多気町に生まれました。実家は水田に囲まれ、低い山や竹林が目の前に広 がる静かな農村でした。ちょうど昭和30年代の高度経済成長期で、村からこの国が激しく変貌す る光景を見ながら育ちました。 1961年、鳥羽駅で汽車を降り、エレベーターで日和山に上がると湾内の島々の美しい眺望 が望めました。鳥羽には母の実家があり、ものごごろつく頃から、何度もこの地を訪れていました。 いつも町なかを歩くのが好きで、入りくんだ路地裏で道を横切るカニと出会い、神鋼電機裏の原っ ぱで糸トンボを捕まえ、時々心地よい潮風が吹いてきたことを思い出します。 そのため、私は全く風土の異なる農村(多気町)と港町(鳥羽市)の、二つの原風景を持つこと ができました。 私はこの原風景を素に、埋もれて見えなくなっている風景の0ポイント=風景の境界(結界)を 探りつつ写真活動をしてきました。 原風景は自身の内面に定着された風景の母型となっていますが、時々その原風景は変容し、幻風 景となって現れることもありました。土地や場所が変われば、そこには異なる磁場が発生し、風景 は何層にも積み重なり揺らいでいました。 今回の展覧会では、我々の足元にありながら見えづらかった「風景の境界」を一緒に巡ってもら うことにしました。展示作品をみていただき、あなたの中に眠る記憶の光景が灯れば、それは退色 しない風景の永続性に触れたのかもしれません。 中里和人
44年間の創作活動から厳選された作品の数々、共感と驚きを感じながら鑑賞した。
本写真展と関連イベントについて、鳥羽大庄屋かどやのホームページには次のように紹介されている。開館日、時間などについては鳥羽大庄屋かどやのホームページを。
<展示>
12月5日(金)~12月26日(金)
中里和人写真展「風景ノ境界」
日本各地の小屋景色「小屋の肖像」、シュールな夢景色の「キリコの街」、満月の海岸夜景「Night in Earth」など、我々の足元にありながら見えづらかった「風景ノ境界」を巡っていただきます。12月20日(土)15:00~16:30
特別企画「中里和人スライドトークショー『風景ノ境界』」
写真家中里和人氏の44年間の作品世界の紹介。「小屋の肖像」から最新作「URASHIMA」までを時系列的に映して解説します。写真を撮る、表現する、残すことなど、記録から表現まで総合的視点からのスライドトークショウです。 定員:30名 参加費:1500円【引用】 鳥羽大庄屋かどや ホームページ より

























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