2023年06月10日(土) 【紹介】絵本「金森得水と玄甲舎」玉城町教育委員会
玉城町教育委員会から絵と文で「金森得水と玄甲舎」を紹介する歴史読本が発行された。
この本は、玉城町の小学4〜6年生および中学1〜3年生に配布され、タイトルにもある玄甲舎で販売(800円)されているそうだ。
【参考】
- 玄甲舎 | 玉城町
この絵本の作者は、東出明美さん。
東出さんは、義務教育費の国庫負担制度の確立に尽力した大瀬東作を絵と文で紹介した「東作さんの架け橋-大瀬東作物語」の作者でもある。(野原工房げんき村で販売)
【参考】
- 野原工房げんき村 | 大紀町地域活性化協議会
- 野原工房げんき村と大瀬東作資料館(度会郡大紀町野原) 2022年04月23日
さらに、私も参加している河邊七種神社「古文書の会」の参加者である。その御縁で本書を謹呈していただいた。
この本では、金森得水はどんな人で、どんなことをしたのか、その成果を上げたのかなどが小学生でもわかるように紹介されている。さらに、最近になって修復された「玄甲舎」がクローズアップされている。
【参考】
- 修復工事を終え正式にオープンした金森得水 別邸(茶室)「玄甲舎」(度会郡玉城町佐田) 2020年06月13日
また、金森得水ゆかりの品々のひとつとして、こちらの屏風が紹介されている。
こちらの屏風は、河崎にあった井阪長七商店の建物が解体されるために廃棄される寸前、河邊七種神社「古文書の会」の講師でもある千枝大志さんによりレスキューされたものだ。解体される建物のなかで、千枝さんが文化財レスキューしていると、屏風に名前を見つけ玉城町に連絡し廃棄を免れ、今や文化財となっている。
【参考】
- 井阪長七商店解体前の史料調査(伊勢市河崎) 2018年04月14日
この一冊のなかに、私にとってもさまざまな思いが詰め込まれている、ありがたい一冊だ。
こんな読本を配付される玉城町の子どもたちはしあわせ者だ。