2024年12月01日(日) 企画展「風景ノ地層ヲ巡ル 多気・伊勢・三重」@sana village(多気町五佐奈) (JR、徒歩)
中里和人さんが2022年に地域に開かれたスペースとして開設したギャラリー sana village では、3回目の企画展「風景ノ地層ヲ巡ル 多気・伊勢・三重」が開催されている。
格子戸の玄関へ進むと、そこが受付で、会場は母家と納屋(2ヶ所)だった。
今回の企画展の目的や概要については、次の「ごあいさつ」に集約されていた。
ごあいさつ
企画展Vol.3「風景ノ地層ヲ巡ル」は、ギャラリーsana villageのある多気町、近接する市町村や三重県の風景(土地/環境)を読み解き、新たな世界の見え方を想起させようとするプロジェクトです。
ことに多気町や松阪市などを沿うように中央構造線が走り、そこでは鉱物の辰砂(赤色の丹)が産出され、古代の辰砂採掘跡の穴が数多く点在している。その後、弘法大師が辰砂から水銀を採取し、奈良の大仏の鍍金にも使用している。今も町内には弘法大師を祀る丹生大師がある。今回の展示で、この辰砂(丹)へのオマージュ空間も生まれています。
参加者は三重県在住の方を中心に、建築家、美術家、料理家、音楽家、文筆家、華道家、写真家、農家、編集者、漢方研究者など多岐にわたります。それぞれの参加者のスペシャルセンサーを駆使し、多気・伊勢・三重にある土地の力を吸い上げ、大樹のような新しいカタチや表現にしていきます。
会期中に、作家と来場者、場所と作品が自在に交差する展覧会、ワークショップ、茶話会などを開催し、ローカルな土地でデザイン×アート×ライフを循環させることを目指します。
今回の会場は母家の他に二つの納屋も開放し展開されます。身近な足元にある自然、歴史、文化資源の発掘を試みた表現が、路地迷路のように連なる12の空間に広がっています。目に見えない気の流れにも触れながら。デザインとアートの胎内巡りを楽しんでいただければ幸いです。2024年11月15日
sana village代表 中里和人
私は塩谷弘子さんがまとめられた「多気町史・勢和村史に見る神社合祀と神社の変遷」が特に気になり訪れた。展示スペースに貼りきれなかった写真をまとめたスクラップブック「企画展示『多気町の神社』余滴」も興味深い。
その他、すべての作品が魅力的で、さらに建築や民具にも惹かれてしまった。それらの配置には意図を感じずにはいられない。
やはり体感するのが一番なので、コメントはひかえ、アルバム的に記録しておこう。
来週も開館しているようなので、ぜひとも体感を(ただし、SNSによる発信が主で、ホームページは無いようだ。)!