2025年06月07日(土) 初めて目にした山口祭などで奉埋される鉄人像(くろがねのひとがた)@佐川記念神道博物館 (徒歩)
第63回神宮式年遷宮の始まりを告げる山口祭については、次の記事で紹介した。
【参考】
- 第63回神宮式年遷宮の始まり、荒天で雨儀となった「山口祭」 2025年05月02日
しかし、忌物(物忌ではない)については、「神宮広報誌 瑞垣第六十八号 山口祭 御杣始祭 特集号 P.18」で、次のように把握していたものの
忌物というのは鉄人像(くろがねのひとがわ)・鏡・鉾・長刀子(ながとじ)の事で、それぞれに鉄製の小型のもの、遷宮に附属する諸祭のうち、山口祭・木本祭・鎮地祭等において、神供品として奉られ、撤下ののちに祭場にて奉埋される。
その存在を目にすることもできず紹介できずにいた。
ところが、皇學館大学の佐川記念神道博物館にて、次のミニ企画展が開催され、そこでは忌物が展示されているとの情報がSNSなどで飛び込んできた。
令和7年度 ミニ展示
「山口祭 ー遷宮のはじまりー」
主催 皇學館大学 佐川記念神道博物館
会場 皇學館大学 佐川記念神道博物館 2展示室
開催期間 令和7年5月19日(月)~ 7月13日(日)
休館日 日曜日
開館時間 平 日 9時30分~16時30分 ※入館:16時00分まで
土曜日 9時30分~12時30分 ※入館:12時00分まで
(臨時休館の場合、神道博物館公式HPでお知らせします)
入館料 無料
【引用】 【神道博物館】ミニ展示「山口祭 ー遷宮のはじまりー」 より
本企画展の紹介記事は、伊勢志摩経済新聞のサイトに掲載されている。
【参考】
- 伊勢・神道博物館で伊勢神宮式年遷宮「山口祭」についての展示 饗膳や忌物も | 伊勢志摩経済新聞
土曜日は午前中の開館なので、朝から神道博物館を目指した。
久しぶりに皇學館大学の門を抜けると
佐川記念神道博物館にたどり着いた。
その入口には、こちらの案内。
ミニ展示「山口祭-遷宮のはじまり-」では、私が目にしたかった忌物が展示されていた。
しかし、貴重な展示物なので、撮影は禁止。
忌物展示でのキャプションは、「鑓」「刀子」「鏡」「人形」であった。
それぞれは、さきほど紹介した「鉾」「長刀子(ながとじ)」「鏡」「鉄人像(くろがねのひとがわ)」に該当する。
「鉾」「長刀子(ながとじ)」「鏡」は予想通りの形状であったが、思ったよりも小さかった。
「鉄人像(くろがねのひとがわ)」は、大祓で使用される人形を予想していたので、その相違に・・・。
写真を撮れなかったので、スケッチするしかない。稚拙ながらこんな感じだった。長さは十数cm。厚みは3mmほどだろうか。それにしても笑顔に見えたのは意外だった。
鉄製の鏡の直径は、鉄人像の長さの半分ほどだった。
また、疑問がひとつ解消された。
さらに、山口祭で疑問に思っていたこと「祭場の向き」についても答えを導けるヒントを常設展示で見つけた。
やはり、本物を現地で見るしかない!