2025年12月06日(土) 特別展 NIGO®と半泥子@石水博物館(津市垂水) (車、徒歩)
石水博物館では「特別展 NIGO®と半泥子」が11月15日〜2026年1月12日まで開催されている。
特別展の詳細については、こちら。
【参考】
三重テレビ「LEGEND~よみがえる三重の偉人列伝」シリーズの第8回で「昭和の光悦 ~川喜田半泥子~」として紹介された半泥子。半泥子には以前から興味があったが、石水博物館を訪れたことがなかったので、これを機に石水博物館を訪れてみた。
1階の展示室にはNIGO®が蒐集した半泥子の作品が展示されている。
会場には石水博物館から次の「あいさつ」文。
特別展 NIGO®と半泥子 ごあいさつ 世界的ファッションデザイナーのNIGO®(1970〜)と、当館創設者の川喜田半 泥子(1878〜1963)は、時空を超え、「茶の湯の茶碗」を介して出会いました。ともに 茶の湯文化に魅了され、NIGO®は裏千家(茶名:宗号)、半泥子は表千家の茶道に 精進するうち、多忙な日常の寸暇を惜しんで茶碗づくりに没頭することとなります。 NIGO®は、1990年代に自身が立ち上げたファッションブランドが裏原宿から世界 を席巻、現在のストリートカルチャーの礎を築きました。2010年には新たなブランド 「HUNAN MADE」をスタートさせ、現在は「KENZO」のアーティスティックディレ クターも務めています。2025年からは「ファミリーマート」のクリエイティブディレク ターに就任するなど、ファッション以外にも活動の場を広げています。 一方、半泥子は、津に本拠を置く伊勢商人川喜田家に生まれ、曲五銀行の頭取を 務めるなど財界で活躍しつつ、趣味の陶芸家としてもその名を轟かせました。 半泥子を敬慕するNIGO®は、半泥子作品の大コレクターでもあります。また近年 は、半泥子が開いた廣永窯(現仙鶴窯)をはじめ、各地の窯元を訪ねては茶椀づくり に勤しんでいます。 NIGO®が55歳を迎える2025年は奇しくもNIGO®イヤー。そして彼の作陶10周年 にあたります。これを記念して開催する本展は、NIGO®が蒐集した半泥子作品から 茶陶や書画55点と、NIGO®自作茶碗25点を一堂に展示する初めての機会です。 茶の湯をこよなく愛する天性のクリエーター2人の競演をお楽しみください。 2025年11月 公益財団法人石水博物館 NIGO®[にごー] 川喜田半泥子[かわきたはんでいし]
展示室内は写真撮影が許可されていたので、すべての作品を紹介することはできるがぜひとも本物を鑑賞していただきたい。
この高さを変えた展示ケースにも意味があるのだろう。などと展示方法なども気にしながら
私のお気に入りはこちら。
作品番号5 粉引手茶碗 銘 餘露(千歳山窯)だった。
そして、会場を2階に移すと
2階の展示室ではNIGO®が作陶した作品が展示されている。
ここでの「あいさつ」文は
こちら
特別展 NIGO®と半泥子 ごあいさつ この度このような素晴らしい機会を頂きましたことは大変光栄です。 半泥子には作陶はもちろんのこと、生き様そのものにも多大な影響を受けました。 轆轤を始めたのが2015年6月9日。今年で作陶も10年になります。 ここ数年は毎月仕事でパリに行き、日本に戻って各地の窯に行き、 窯から東京に戻って仕事を終わらせ、また各地の窯に行き、そしてまたパリに戻るの繰 り返しでした。 人生でこれほどまでに没頭したことは無く、 これほどまでに思い通りにならないモノ作りもまたありません。 茶碗作りは子供の頃に見ていたテレビ番組『風雲!たけし城』のようで、 轆轤で脱落、削りで脱落、釉掛で脱落、焼成で脱落、最後まで生き残るのはほん のひと握り。 そして茶碗には正解が無いところもまた大変悩ましいところです。 半泥子は桃山陶に憧れ、自分は半泥子をお手本に、 そして今回の展示で、素晴らしい日本の文化である陶芸や茶道が、 次の世代に引き継がれていくキッカケになればと、非力ながら願っております。 最後に、何者かも分からぬ自分を快く受け入れて頂いた各窯の諸先生方、 石水博物館の関係者の皆様にお礼申し上げます。 偉大なる素人、川喜田半泥子の作品と、 ドシロウト(土素人)の拙作茶碗を是非ご堪能ください。 NIGO®
作品リストの展示番号と展示順が異なることを気にしながら・・・
私がお気に入りとなった作品はこちら。
作品番号23 萩枇杷色茶碗 銘 とれたて(田原陶兵衛工房)
こちらの[ニ号]も。
この特別展を鑑賞し、1991年に松屋銀座で開催された「昭和の光悦 川喜田半泥子展」のことを思い出した。当時のパンフレットと図録を確認したところ
NIGO®蒐集品のなかに、当時のの展示作品を確認した。(今回の作品番号では7、8、51、53)
もしかすると作品番号18もそうかもしれない?
さすがに半泥子作品の大コレクターであるはずだ。



















